商用製パン工場における天然ガスの流量測定
導入事例|食品&飲料業界
- 生産用オーブンにおけるガス消費量の流量監視
- 温度&圧力補正機能を備えたオールインワン設計の渦流量計の採用
- 天然ガスの標準状態換算を行う流量演算機能を統合
- 追加機器を必要としない、高いコスト効率と信頼性を備えたソリューション
背景
Lantmännen Unibake は、高品質なパン工場製品を製造、販売する、世界有数の大手企業の一つです。デンマーク国内に最新鋭の生産拠点を複数有しており、そのうちの一つが中央ユトランド地方のホルステブロに位置しています。ホルステブロの工場では、小売向けブランドの Hatting と、業務用ブランドの Schulstad Bakery Solutions を対象に、フランスパン、食パン、バゲットなどの小麦パン製品を製造しています。
測定要求事項
このパン工場では、複数の生産用オーブンが天然ガスで加熱されています。天然ガス消費量の監視は、生産効率とコスト管理の鍵を握る重要な要素です。各オーブンの性能を継続的に評価するとともに、ガス供給会社の取引計量用流量計の値をダブルチェックするため、パン工場の 4 本のオーブン供給ラインにおいて、コスト効果が高く、かつ正確で信頼性の高い流量測定手法を確立する必要がありました。流量測定機器の条件は、圧力および温度の条件変動を補正できること、そして消費された体積流量を標準状態に換算して算出できることでした。
KROHNE ソリューション
そこで、このパン工場ではオーブンの天然ガス消費量監視用の渦流量計として OPTISWIRL 4200 を採用しました。このオールインワン設計の流量計は、DN15 フランジ付きで供給され、1台はコンパクト仕様で、3台は現場取付型信号コンバータ付き仕様で設置されました。後者のリモート型では、目線の高さで現場流量を監視することができます。これは、流量センサーが天然ガス供給ラインのアクセスしにくい位置に設置されている場合に特に有効です。
OPTISWIRL 4200 には、4 台とも温度&圧力センサーが統合され、天然ガス条件の変動を補正することができました。また、標準化体積流量を算出する統合フローコンピュータも搭載されているため、追加機器を設置する必要はありませんでした。
ユーザーベネフィット
コスト効率に優れた信頼性の高いソリューションを、最小限の設置工数で導入できたことは、この工業パン工場に大きなメリットをもたらしています。オールインワン設計の流量計なら、圧力&温度用の追加センサーを設置したり、別途フローコンピュータを購入したりする必要がありません。体積流量、温度、圧力などすべてのパラメータが単一地点で測定されるため、外部補正や別計算機器を用いる場合と比べて測定精度が向上します。統合フローコンピュータは体積流量に影響する圧力および温度変動を補正し、天然ガス消費量を標準状態(Nm3/h)に換算します。
4 本の天然ガスラインにおける OPTISWIRL 4200 の測定値は、ガス供給会社が請求に使用する主系統の測定値と入念に比較されました。その結果、主系統の取引計量用流量計との間に有意な差異は検出されませんでした。
他社の一般的な渦流量計は、温度&圧力センサーの外付け設置や配線接続が必要で、配線の露出による損傷リスクも伴います。一方、KROHNE の渦流量計は、必要なものを一体化した完全統合設計となっています。標準電源供給と 2 線式デバイスの出力信号に対するもの以外、外部配線は必要ありません。これにより、据付時の追加配線が不要になります。また、他社の渦流量計でよく見られる、圧力センサーと信号コンバータの接続用ケーブルなどの損傷リスクも抑えることができます。