腐食性の高い環境下における安定したプロセス制御
廃棄物焼却設備では、燃焼時に多様な生成物が発生することから、排ガス処理のための広範なプロセスが設けられています。これは、自然環境を保護するとともに、各種規制に則り、排出量を許容値内に抑えるために欠かせない工程です。今日、乾式および湿式の排ガス処理技術の開発、活用が進められています。排ガス中のフライアッシュは、電気集じん機(ESP)を用いて除去されます。その後、排ガスは急冷され、塩化水素の大部分がガス流から除去されます。別のESPまたはバグフィルターによってさらに粒子が取り除かれた後、残留する塩化水素がスクラバーによって除去されます。スクラバーの第二段階では、硫黄や重金属が排ガスから除去されます。スクラバーで生成される水溶液は非常に腐食性が高いため、排ガス処理部の配管や構造材には特別な注意が必要です。浄化された排ガスは、煙突からプラント外へ排出され、同時に総流量の測定も行われます。また、排ガスの組成を監視するため、分析装置が使用されます。
フライアッシュは灰処理の工程で、あるいはサイロ内で大量に貯蔵された状態でレベルを測定し制御する必要がありますが、こうした作業は容易ではありません。灰の表面が不均一であることに加え、含水率や誘電性のばらつき、ガス中の粉じん濃度の高さなど、数えきれないほど多くの障害が存在するためです。KROHNEは、プロセス用途向けのレーダーレベル測定技術の開発を率先して進めてきました。現在は液体からあらゆる種類の固体まで対応するマイクロ波およびマイクロパルスの高度な技術を幅広く提供しており、さまざまな用途を網羅する製品ラインナップを揃えています。特許取得済みの、OPTIWAVE 6500のドロップアンテナは、金属製ホーンアンテナに比べて粉じんの付着をより確実に防げる仕様となっており、機器の稼働率を大幅に向上させることが可能です。こうした性能により、OPTIWAVE 6500の性能は、フライアッシュのサイロ内におけるレベル測定に適したものとなっています。差圧伝送器 OPTIBAR DP 7060 Cは、ESPやバグフィルター内の差圧監視に適した低レンジ測定セルを備えています。吸収液のレベル測定には、特殊な耐薬品性シール付きダイアフラムを備えたOPTIBAR DP 7060 Cを使用することができます。吸収液やスクラバー用の薬液には、非常に高い腐食性があります。こうした液体の流量監視および制御には、非接触型の超音波式流量計 OPTISONIC 6300 W/F、またはセラミック測定管を備えた電磁流量計 OPTIFLUX 5000が適しています。いずれも、上記のような過酷な条件に対応可能です。