低圧システムのプロセス制御
給水ポンプは中圧段間における給水取り出し機能を備えており、排熱回収ボイラーの高圧&中圧システムへ給水する際は蒸気排出量に応じて水量を調整します。給水システムは、100%容量の給水ポンプ1対(または60%容量のポンプ3台)で構成されており、高圧&中圧エコノマイザーに加えて、減温用の高圧スプレー水および再熱スプレー水にも給水を行います。低圧蒸気生成システムは、復水系と低圧蒸気系の間に配置され、ガスタービン排気に含まれる熱エネルギーを利用して低圧蒸気を生成します。低圧蒸気ドラムで発生した飽和蒸気は、給水中の酸素含有量や導電率の管理が必要な場合に脱気器へ送り脱気に使用するケースや、過熱後に低圧主蒸気として蒸気タービンの低圧段に送るケースがあります。復水予熱システムは、排熱回収ボイラーの予熱器入口および出口の温度を制御し、予熱された復水を給水系および低圧蒸気ドラムへ供給します。ブローダウンタンクシステムは、排熱回収ボイラー各部から排出される余剰水を受け入れて放出する働きをしており、排熱回収ボイラーの起動時から通常運転時、異常時、停止時、そして排水作業中まで常に対応します。また、排熱回収ボイラーの主蒸気部および再熱部、付帯配管から排出される蒸気や復水もブローダウンタンクへ集められます。これらは大気開放して膨張、フラッシュ蒸発させます。ブローダウン量は条件によって幅があり、給水の品質が非常に高く1%未満に収まるケースもあれば、重要システムかつ給水の品質が悪い場合は20%を超えることもあります。
給水流量計は、プロセス制御や安全性の確保においてきわめて重要な役割を担っており、高温/高圧環境に対応するとともに、十分な精度とリダンダント性を備えている必要があります。給水流量の測定では、ISO 5167またはASME MFC-3Mの規格に沿ってメーターランに設置したベンチュリ管やフローノズルを、リダンダント構成の差圧伝送器と組み合わせて使用するのが一般的です。KROHNEが設計した差圧式流量計のプライマリーエレメントおよびメーターランは、工場において高レイノルズ数領域で温水を用いた校正を行っています。さらに、最新のOPTIBAR DP 7060 C圧力伝送器は、あらゆる温度や静圧で100% 3D校正を実施。最大700barのライン圧に対応する測定カプセルを備えています。KROHNEは、差圧式流量計の各種エレメント、差圧伝送器、圧力&温度伝送器、プロセスバルブから、エンジニアリング、校正、ドキュメントまで含む、流量測定のトータルソリューションを提供します。
さらに、超音波式流量計シリーズとしてOPTISONIC 3400/4400を展開しています。本製品は、温度、圧力、材質、リダンダント性などの各種要件に適合しています。OPTISONICはドリフトなし、メンテナンスフリーで使用でき、圧力損失もありません。ターンダウン非が非常に広いため、低流量域でも高精度の測定が可能です。また、蒸気、再熱、噴射/減温水、復水などの一般的な流量測定用途には、KROHNEのOPTIBAR DPおよびOPTISONIC超音波式流量計をお使いいただけます。ドラムレベルの測定には、一般的に差圧伝送器が使われます。蒸気ドラムでは、高静圧下で微小差圧を測定する必要がありますが、こうした用途には3D校正を施したOPTIBAR DP 7060 C伝送器が最適です。各伝送器について、温度範囲および静圧範囲の全域にわたって校正を行っています。