LNG 船の積み込み、荷卸しにおける取引計量
導入事例 | 石油&ガス
- 大流量 LNG に対応した高精度コリオリ質量流量測定
- 極低温液体向けの取引計量システム一式
- BOG(ボイルオフガス)が混入した場合でも、開始から終了まで連続的で一貫した測定結果を実現
背景
Bahía de Bizkaia Gas(BBG)は、スペイン ビルバオ港において LNG(液化天然ガス)の受入れ、貯蔵、再ガス化および積み込みを行うプラントを運営しています。最近では、貯蔵容量が 450,000 m3 (15,891,600 ft3)まで拡張されました。これにより、同社はより大型の LNG 運搬船を受け入れるとともに、LNG 船への積み込みを迅速かつ効率的に行うことが可能になりました。この桟橋では、270,000 m 3 (9,534,960 ft3)の積載容量を持つ船舶の受入れが可能です。また、このターミナルの最大ガス送出能力は 800,000 Nm3 / h(498,442 SCFM)です。
測定要求事項
BBG は、15…186 t/h の流量範囲で、LNG および BOG を高精度かつ信頼性高く測定できるコリオリ質量流量計を探していました。LNG 用途という性質上、取引計量認証を有し、水以外の液体向け計測機器指令(MID)MI-005 に適合していることが不可欠でした。
BBG では安全性を最優先としているため、流量計には危険場所向け ATEX 認証も求められました。また、取引計量システムとして使用するため、フローコンピューターとの接続も必要条件でした。
KROHNE ソリューション
KROHNE は、MID 2014 /32/ EU に準拠して承認された船積みシステムの一部として、極低温対応の取引計量システム一式を納入しました。質量流量計 OPTIMASS 6400 F は、LNG の取引計量船積み、荷揚げ用途に適したソリューションを提供しました。この KROHNE 機器は、ステンレス鋼(316L)製のツイン V 字形測定管を採用しています。本機は、呼び径 DN200 で供給されました。
積み込みプロセスで発生し、貯蔵タンクへ戻される BOG(ボイルオフガス) を測定するため、もう 1 台の高精度(MI-002 認証)流量計 OPTIMASS 6400(DN150)も設置されました。加えて、KROHNE は取引計量向けデジタルフローコンピューター SUMMIT 8800 も提供しました。このフローコンピューターは、すべての測定データを Modbus RS-485 を介して 分散制御システム(DCS)に転送します。
KROHNE が提案する極低温液体の船積み用計量システム(MID MI-005、2014/32/EU) 1 LNG タンク;2 ポンプ:3 バルブ;4 OPTIMASS 6400(MI-005 流量計);5 OPTIMASS 6400(マスターメーター);6 圧力伝送器;7 温度センサー;8 循環ライン;9 圧力計;10 船積み;11 LNG タンカー;12 BOG(ボイルオフガス)ライン;13 OPTIMASS 6400(MI-002 ガス流量計);14 SUMMIT 8800 フローコンピューター;15 分散制御システム(DCS)
ユーザーベネフィット
BBG は、取引計量システム一式の導入により、確かなメリットを得ています。OPTIMASS 6400 は、LNG の高精度な取引計量と、BOG の流量測定の両方を実現します。内蔵の Entrained Gas Management(EGM™)機能により、起動時など蒸気の発生が起こり得る状況でも、流量計は測定を継続することができます。EGM™ 機能により冷却時間が短縮され、積み込みおよび荷卸し作業をより迅速に行うことが可能になります。二相流診断信号は、プロセスの開始および停止の制御に使用されます。
EGM™ 機能を備えた OPTIMASS 6400 の採用により、Bahía Bizcaia Gas は測定の精度および再現性を大幅に向上させ、生産品質基準をより確実に満たすことが可能となりました。また KROHNE は、BBG が測定に対して求めていた品質要件を完全に満たしました。
主要計装ベンダーである KROHNE との協働は、顧客にとって大きな成果をもたらしました。コンサルティングやプロジェクト管理から、コリオリ質量流量計およびフローコンピューター SUMMIT の供給、さらには顧客 DCS への取引計量システムの統合に至るまで、すべてをワンストップで提供しました。