カッターサクション浚渫船における流量測定
導入事例|海洋
- 最適な 浚渫効率 と カッターヘッド保護 のため、一定の 流速 を維持
- 浚渫スラリー における流量および流速の信頼性が高く 高精度 なリアルタイム測定
- 稼働率向上に貢献する、独自の セラミックタイルライナー を備えた極めて 堅牢な流量計
- 計器寿命の延長、保守の最小化、燃料消費の低減による OPEX削減
背景
エジプトのある浚渫船隊オペレーターは、運河、港湾、その他水路の建設および保守を専門としています。また、最も効果的な浚渫船の一つとされるカッターサクション浚渫船(CSD)も運用しています。CSDは、回転式カッターヘッドと大型ポンプを備え、海底や河床から堆積物を除去し、船上の貯蔵タンクへ移送します。
測定要求事項
浚渫作業では、プロセス効率と、移送された材料量を記録できることが極めて重要です。ここでの重要な要素は浚渫物の流速であり、閉塞、機器や配管の過度な摩耗、あるいはポンプのキャビテーションを防ぐため、あらかじめ定められた最適範囲内に維持しなければいけません。流速および流量を制御するには、浚渫スラリーの信頼性が高く正確な流量測定が必要です。
そのためオペレーターは、最高の浚渫効率を維持するために、この流体の流速と流量を正確に測定できる高耐久の流量計を求めていました。生産速度が高く、また浚渫スラリーが水、砂、岩石、さらには時に鋭利で正体不明の粒子を含む極めて摩耗性の高い混合物であることから、浚渫用途で実績のある流量計のみが検討対象となりました。本プロジェクトでは、顧客は優先ソリューションとして電磁流量計(EMF)を指定しました。
KROHNE ソリューション
KROHNEの OPTIFLUX 4300 流量計は、この浚渫用途に最適な機種であることが証明されました。この電磁流量計は、浚渫業界の主要企業において、好ましい流量計としてすでに確固たる地位を築いています。本機は浚渫用途向けの特別仕様で供給され、極めて堅牢で耐摩耗性に優れたセラミックタイルライニングと、フランジ接続部で高い耐久性を確保するための保護用硬鋼製入口&出口リングを備えています。このフルボア形流量計には、スラリーによって損傷を受けるおそれのある突起物や回転部品が存在しません。さらに、本機には、固形分濃度が非常に高いスラリー向けに設計された、堅牢なフラッシュマウント形の「低ノイズ」電極が装備されており、安定した信頼性の高い測定を実現します。
また、この電磁流量計のエレクトロニクス部には、計器の健全性監視と長期安定性の確保を支援する幅広い診断機能が備わっています。本流量計は、浚渫用途およびその流速条件に合わせて、常に個別に校正されます。また、浚渫業界に関連する主要な舶用形式承認をすべて取得しています。
エジプトにおけるKROHNEの販売 サービスパートナーであるRMSが、顧客の浚渫船に搭載されたDN1000(約40インチ)の吸込管に本流量計を設置し、試運転を実施しました。配管は下降流となる垂直下向き配管であり、背圧管理が必要な難しい条件であったにもかかわらず、顧客の要求性能は直ちに満たされました。
ユーザーベネフィット
OPTIFLUX 4300は高精度のリアルタイム測定を提供し、これにより浚渫会社は浚渫流速を常に最適範囲である3~4.5 m/sに維持することができます。これにより、流速が低すぎることによる閉塞や高コストな運転中断を防ぐとともに、流速が高すぎることによる配管の過度な摩耗や不要なエネルギーコストの発生も防止し、バランスの取れたプロセス運転を実現します。顧客は、浚渫制御室で流速および体積流量を直接かつ継続的に監視することで、保守費用および運転支出(OPEX)を低く抑えながら、浚渫プロセスを最大効率で運転することができます。
OPTIFLUX 4300は、過酷な浚渫条件に対応する電磁流量計として、確固たる地位を築いています。固形分濃度が非常に高い液体の流量測定向けに特別設計されたOPTIFLUX 4300は、このような用途において比類のない耐久性を提供します。従来型の電磁流量計と比較して、KROHNE流量計独自のセラミックタイル構造は、摩耗、保守介入、およびダウンタイムの低減を実現します。この設置実績は、世界各地の浚渫用途における本流量計の長年の実績をさらに裏付けるものとなっています。