海水の非接触流量測定
アプリケーションノート | 化学
- 費用対効果に優れた、脱塩プラント向け 塩水の流量測定
- 最大 2680 mm 径の 大口径 GRP 配管 における、信頼性の高い クランプオン流量測定
- 屋外プラント環境 における、堅牢なステンレス製センサレールの 常設取付け
背景
中国のある石油化学会社では、地下水への依存を減らすために、大量の海水を取水しています。この海水は配管を通じて隣接する脱塩プラントへ送られ、そこでユーティリティ用水に処理されます。
測定要求事項
海水供給量の透明性を確保するため、同社は信頼性の高い流量計測機器を探していました。配管径が大きく(最大 2,680 mm / ~105.5 in)、また海水は腐食性を有するため、オペレーターはインライン形流量計の採用を見送りました。耐食性のある接液部材を備えた頑丈な電磁流量計や超音波インライン流量計を使用することも可能でしたが、同社ではそれらの流量計が提供するような高い絶対精度までは必要としていませんでした。その代わりに、十分な精度と繰り返し性を備えた、費用対効果の高い非接触ソリューションが求められました。しかし、ガラス繊維強化プラスチック(GRP)配管の外側から測定できる適切な非接触流量計を見つけることは容易ではありませんでした。
KROHNE ソリューション
KROHNE は、配管沿いの海水監視用として、複数台の OPTISONIC 6300 クランプオン流量計 を納入しました。これらの非接触式超音波流量計は、配管を開放したり切断したりすることなく、GRP 配管に直接取り付けられました。配管径が 2600 mm (~102 inches)を超える大口径であることから、設置には大型ステンレス製センサーレール付き仕様が選定されました。各センサーレールセットには、トランスデューサ一体型のレール2本が含まれていました。各センサーは、クランプオン流量計のフィールド設置形変換器に接続されました。
流量計の大半は、最も良好な流速分布を確保するため、推奨される上流側および下流側の直管長を確保した状態で設置されました。一部の設置箇所では、これらの条件を十分に満たすことができませんでした。しかし、試験の結果、クランプオン設置により直管長が短くなった場合でも、流量計は十分に安定した性能を示し、信頼性の高い測定を維持できることが確認されました。これらの測定点は現在、リダンダント測定点として機能しています。
この非接触式超音波流量計は柔軟性が高く、設置条件が最も良好な場所へ容易に移設できます。
ユーザーベネフィット
このオペレーターは、大口径の海水配管における流量監視において、流量計コストの削減というメリットを得ています。また、プラント運転者が求めていたのは、インライン流量計に一般的な“最高レベル”の絶対精度ではなく、十分に高い信頼性&繰り返し性と、良好な絶対精度を備えた流量計であったため、このクランプオン流量計は理想的なソリューションとなりました。OPTISONIC 6300 の高度なクランプオン技術と、KROHNE 現地サービスエンジニアの専門知識を組み合わせることで、既存インフラに手を加えることなく、厳しい環境下でも塩水の信頼性が高く、費用対効果に優れた流量測定を実現します。このクランプオン流量計は、堅牢なステンレス製センサレールを備えており、その保護性能により、屋外に設置されたお客様の配管に恒久的に取り付けたまま使用できます。